貴方の背中

プロフィールには先程記入した内容が入っていた。

自己紹介には『よろしくお願いします♪』の一言

「なに?これ…」

とりあえず登録を取り消さなきゃ!

って『退会』の項目を探していたら

♪~

電話が鳴る。


「もしもし…明日ですか?朝一の会議にですね…分かりました。ありがとうございました!はい失礼します。」


それは私が何ヵ月もかけて練り上げた企画を明日の会議で資料説明してもいいという内容だった。


直属の上司には最初のさわりを話すと食い付いてきたけど、如何に自分達も仕事が増えるかに気付き案を下げるように言われていた。

だから会議に提出する案を聞かれた時に前以て他部署の部長にいい案あるとそれとなく伝えて、そこから話しが出るようにした。

ってこの話しだけなら私は策士みたいだけど、普段から仕事を全て部下にマルナゲして接待ばかり…皆 嫌気がさしていたし、部下の企画の横取りや、セクハラ発言は当たり前な癖に人に取り入るのだけが旨い上司にウンザリしてた。


会議に取り上げてもらえる事で頭がいっぱいになって、そのまま資料作成に取り掛かった。


サイトの存在なんかすっかり忘れて…


< 2 / 115 >

この作品をシェア

pagetop