【短編】花音


ポロン……




ポロン……




とキーボードで一人で練習していた。








ある日。






いつものように、いつもの場所に行くと


奥の方で色鮮やかな緑の中、1つだけピンクの花弁を散らしていた木があったのに気付いた。


「あんなところに狂い咲きの木が……」




近づいてみると、
桜は満開だった。


「今日はここで練習使用かな……っと!」


僕はその狂い咲きの木の横で「カノン」をひいた。




すると………







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