お姫様の幸福
「なんで料理に目覚めたかは知らないけど、ものっそいしょっぱかったんだけど」

「ウソだろ?」

自分の玉子焼きを食べる大和。
途端に持っていた牛乳を飲む。
やっぱりしょっぱかったらしい。

「これ本当にに人の食べ物かっ?」

「それを作ったのは誰なのさ…」

あたしが呆れたその時

「付き合って下さい!」

「え?」

どこからか告白らしき女の子の声が聞こえてきた。
声のしたはずの方を見ると隣の校舎の屋上に人影がある。
ちなみにこの学校は2つの校舎を渡り廊下で繋げている造りだ。

「ひゃー、告白だぁ!両方一年生みたいだね」

確かにリボンの色が赤だった。
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