お姫様の幸福
「大和も俺ら親友とか言ってたくせにあっさり裏切るし?」

「てかむしろ柚里と仲良くなってるし」

大和も後ずさりをした。

ヤバい殺される…

そう思った瞬間大和に手を引っ張られた。

「柚里、逃げるぞ!!」

あたしと大和は全力で逃げ出した。
他のみんなは呆然としてる。
いや、ちょっとくらい助けようよ!

「大和、手っ!!余計状況悪化する!」

「でも柚里足遅いだろ!!こうでもしなきゃ追いつかれるぞ!」

「それをいうなら大和だって遅いでしょ!?あの2人陸上部よ!しかもエースだからどっちにしろ…ってぎゃー!!」

すぐ後ろに2人が迫っていた。

「大和っスピードアップ!全力っ、死ぬ気っ、後ろに怪獣がいると思って走れぇ!!」

「ならお前も走れやぁ!!げほっまじ死ぬ!」

「どっちにしろ捕まったら殺されるからっ。とにかく走れぇ!!」
< 26 / 55 >

この作品をシェア

pagetop