お姫様の幸福
そんなことはわかってる。
だけど俺は断られるのが怖かった。
男らしくないのは認めるし、自分でもそんな自分が嫌だ。
でも今の関係を壊すよりは数倍マシだった。

「ほら行くよ!そしてどーんと告ってこい!!」

俺は歩き出した。





でもその日はやっぱり告白できなかった。
あとで悠木と金井に散々怒鳴られたのは一生のキズかもしれない。

< 30 / 55 >

この作品をシェア

pagetop