お姫様の幸福
「大和、明日はさっ、ぱーっと遊ぼう!あたし付き合ったげる!」

あれからあたしと大和は会場を出てぶらぶらと歩いていた。

「おー。柴田なんか忘れる!そんでモテモテライフ送ってやんぜ」

「彼女いないからってモテる訳じゃないと思うよ~」

「うるせー」

笑ってないと今にも泣き出しそうな大和をあたしは必死で慰める。

「そうだ!明日は2人で駅の近くのアミューズメント行かない?」

アミューズメントはその名の通りゲーセン、カラオケ、ボーリング、その他もろもろがある巨大施設。しかもお金も30分百円で学生に優しい設定だ。

「お前のおごりな?」

「まかしといて!!お姉さんがおごったげる。と言いたいんだけど、今月ピンチなんだ。ワリカンで勘弁」

「しけてんなぁ」

あたしは大和の顔が少し明るくなった気がした。
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