Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
すんなりと駅に着き、割と簡単にクレープも買えた。
事前に、ああいうお店だとクレジットカードは使えないだとか学習していたおかげかもしれない。
クレープを片手に上機嫌で来た道を戻る。
きっと今頃、迎えに来た運転手はパニックになっているだろう。
「すみません」
隣に止まったバンタイプの車から声をかけられ、反射的に足を止めた……瞬間。
「……!」
ドアが開き、後部座席に引きずり込まれる。
一口しか囓っていないクレープはむなしく地面に落ちた。
抵抗する間もなく口にガムテープを貼られ、両手首をぐるぐる巻きに固定される。
「立華(りっか)女子校の制服だよな」
「ああ、たんまり身代金が取れる」
男たちがなにを相談しているのか、すぐにわかった。
私の通う学校は超お嬢様学校で有名だ。
そんな学校の生徒がひとりっきりで歩いているのを見つけ、安易に誘拐を企んだのだろう。
事前に、ああいうお店だとクレジットカードは使えないだとか学習していたおかげかもしれない。
クレープを片手に上機嫌で来た道を戻る。
きっと今頃、迎えに来た運転手はパニックになっているだろう。
「すみません」
隣に止まったバンタイプの車から声をかけられ、反射的に足を止めた……瞬間。
「……!」
ドアが開き、後部座席に引きずり込まれる。
一口しか囓っていないクレープはむなしく地面に落ちた。
抵抗する間もなく口にガムテープを貼られ、両手首をぐるぐる巻きに固定される。
「立華(りっか)女子校の制服だよな」
「ああ、たんまり身代金が取れる」
男たちがなにを相談しているのか、すぐにわかった。
私の通う学校は超お嬢様学校で有名だ。
そんな学校の生徒がひとりっきりで歩いているのを見つけ、安易に誘拐を企んだのだろう。