Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
第7章 はじまりor終わり?
久しぶりに出た部屋の外は、なぜか自分を置き去りにしているように見えた。
「お昼は社内だったら、高鷹部長たちと一緒でいいよ。
ちゃんとお別れを言っておいで。
愛乃の口から僕と結婚するって言った方が高鷹も諦めるでしょ。
終わったら迎えに行くから待ってて。
僕も高鷹部長に挨拶しておきたいからね。
夜は退職祝いに食事に行こう。
ホテル、取ってあるから」
「……うん」
車を運転しながら楽しそうにひとりで話している春熙に、曖昧に笑って返事をする。
再び窓の外に目を向け、気づかれないようにはぁーっと重いため息を吐き出した。
「どうかした?」
ちらりと春熙が、ミラー越しにこちらへ視線を向ける。
「ううん、なんでもない」
「そう?」
ことさら明るく笑って振る舞った。
「お昼は社内だったら、高鷹部長たちと一緒でいいよ。
ちゃんとお別れを言っておいで。
愛乃の口から僕と結婚するって言った方が高鷹も諦めるでしょ。
終わったら迎えに行くから待ってて。
僕も高鷹部長に挨拶しておきたいからね。
夜は退職祝いに食事に行こう。
ホテル、取ってあるから」
「……うん」
車を運転しながら楽しそうにひとりで話している春熙に、曖昧に笑って返事をする。
再び窓の外に目を向け、気づかれないようにはぁーっと重いため息を吐き出した。
「どうかした?」
ちらりと春熙が、ミラー越しにこちらへ視線を向ける。
「ううん、なんでもない」
「そう?」
ことさら明るく笑って振る舞った。