Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
【わかりました】

そのまま画面を閉じて、残っていたキャラメルフラッペを飲み干す。
甘ったるいそれは春熙と父の過剰な愛情のようで、吐き気がした。



次の日も一日、退屈な仕事をしているはずだった。

――が。

「香芝はいるか」

業務がはじまった途端、バン!と勢いよく扉が開き、なんのデジャビュかと思った。

「なんのご用でしょうか……?」

おどおどと杉原課長が高鷹部長の前に立つ。

「辞令だ。
本日付で香芝は経営戦略部へ異動になった」

にやりとなぜか、高鷹部長は勝ち誇ったかのように笑った。

「き、聞いてませんよ、そんなこと!」
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