Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
第3章 セクハラorセーフ?
あれから父と春熙の言いつけに逆らいさえしなければ、経営戦略部で働かせてもらえた。
「愛乃ちゃん、打ち合わせ兼ねてみんなでお昼いくけど、一緒に行かない?」
パソコンのモニターに両腕をのせて、橋川くんはにかっと人なつっこい笑顔を浮かべた。
「あー、今日ははるくんと約束してるから……ごめんね?」
今日は、じゃなくて、今日も、だけど。
「残念。
また今度ねー」
「うん、ごめんね。
打ち合わせの内容、あとで教えてくれる?」
「もちろん!」
おどけるように敬礼をする橋川くんに私も笑い返す。
彼がいなくなると俯いて、はぁっと小さくため息をついた。
ここに来てひと月たち、ずいぶん周りとも打ち解けた。
橋川くんなんて最初は橋川さんって呼んでいたけれど、同期なんだからって押し切られて呼び方を変えた。
「愛乃ちゃん、打ち合わせ兼ねてみんなでお昼いくけど、一緒に行かない?」
パソコンのモニターに両腕をのせて、橋川くんはにかっと人なつっこい笑顔を浮かべた。
「あー、今日ははるくんと約束してるから……ごめんね?」
今日は、じゃなくて、今日も、だけど。
「残念。
また今度ねー」
「うん、ごめんね。
打ち合わせの内容、あとで教えてくれる?」
「もちろん!」
おどけるように敬礼をする橋川くんに私も笑い返す。
彼がいなくなると俯いて、はぁっと小さくため息をついた。
ここに来てひと月たち、ずいぶん周りとも打ち解けた。
橋川くんなんて最初は橋川さんって呼んでいたけれど、同期なんだからって押し切られて呼び方を変えた。