キミに笑ってほしくて



「隣の席同士仲良くしてください。」


七ノ歌はそう言ってニコッと微笑んだ。


はっ、花が飛んでいる、ふわふわーってなってる!


あまりの可愛さに思わず抱きつく。


「うぇっ!?あ、あの!?」


「ごめん、可愛いー!」


私の腕の中でワタワタと慌てる姿がまた可愛らしい。


「く、苦し…」


腕に力が入っていたらしく、苦しんでいたのでごめんごめんと力を緩め、腕を解いた。


「いきなりごめんね。」


「いえいえ、大丈夫ですよ。あの、あなたの名前は?黒板に書いてあったんですけど、読めなくて…」


「天音だよ。天音って読むんだよ。」


「天音ちゃんですか!ぴったりですね!」


「ぴったり?」


訳が分からず首を傾げる。


すると七ノ歌は頬を紅く染め、説明を始める。


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