朝マヅメの語らい
「アオリイカですよね」
「……なんでわかった」
「さっき、ちらっと画面が見えてしまったので。セットのラインは0.8号でした?」
「ああ、たぶん」
画面を切り替え、ショッピングサイトに戻って確認する。アオリイカ釣り用のエギングロッドとセットになっているPEラインの号数は、0.8と書いてある。
画面を見たのはほんの一瞬だ。それだけで、こんな数字を読めるわけがない。ということは、おそらくセット売りでは0.8号が標準だと見るまでもなく知っているのだ。
「でも、0.8でも釣れるんだろ?」
橋爪は試すように訊いた。
「ええ、まあ。釣れなくはないです。ただ、時期的に今は子イカなので、少しでもラインの抵抗をなくして、感度を上げたほうがいいと思います。
実はついこの間、イカ釣りがはじめての友人を連れて行ったら、0.8でアタリに気づかずにシャクって、足ばかり釣っていました。もちろんゲソはすべて美味しくいただきましたが」
「……なんでわかった」
「さっき、ちらっと画面が見えてしまったので。セットのラインは0.8号でした?」
「ああ、たぶん」
画面を切り替え、ショッピングサイトに戻って確認する。アオリイカ釣り用のエギングロッドとセットになっているPEラインの号数は、0.8と書いてある。
画面を見たのはほんの一瞬だ。それだけで、こんな数字を読めるわけがない。ということは、おそらくセット売りでは0.8号が標準だと見るまでもなく知っているのだ。
「でも、0.8でも釣れるんだろ?」
橋爪は試すように訊いた。
「ええ、まあ。釣れなくはないです。ただ、時期的に今は子イカなので、少しでもラインの抵抗をなくして、感度を上げたほうがいいと思います。
実はついこの間、イカ釣りがはじめての友人を連れて行ったら、0.8でアタリに気づかずにシャクって、足ばかり釣っていました。もちろんゲソはすべて美味しくいただきましたが」