朝マヅメの語らい
「関係ねえよ、そんなもん。こっちも橋渡しの手間がなくなるし、そうすれば残業も減るかもな。経費削減で上も万々歳だろ」
会議の内容を坂巻に投げ、意見を回収する。それをそのまま次の会議で発言するだけなど、無駄極まりない。
新規基幹システムの開発が絡むのなら、開発予算に明るい人間がそこにいたほうが話が早いのは、誰もが分かっている。
それに、難色を示して反対意見を述べたところで、何の意味もない。結局は坂巻の意見が通る。この二年間、一度だって例外はない。
「俺は朝忙しいんだよ。それに、お前は会社まで近いだろ」
「それは、まあ」
「代理で会議に出ても、誰も坂巻に文句言うやついねえよ。そもそも、開発予算出したのお前だし、俺の時代はもうとっくに終わってる。資料、ファイルごと送っとくわ」
会議の内容を坂巻に投げ、意見を回収する。それをそのまま次の会議で発言するだけなど、無駄極まりない。
新規基幹システムの開発が絡むのなら、開発予算に明るい人間がそこにいたほうが話が早いのは、誰もが分かっている。
それに、難色を示して反対意見を述べたところで、何の意味もない。結局は坂巻の意見が通る。この二年間、一度だって例外はない。
「俺は朝忙しいんだよ。それに、お前は会社まで近いだろ」
「それは、まあ」
「代理で会議に出ても、誰も坂巻に文句言うやついねえよ。そもそも、開発予算出したのお前だし、俺の時代はもうとっくに終わってる。資料、ファイルごと送っとくわ」