恋空rain’s
第4章「雨上がり、君と。」
───ある日の授業中────
ーガタンッ。
私は机に突っ伏した。
でも、あれ、体が動かない・・・。
「おい立花ー堂々と寝るなよ」
「・・・」
いやいや、違うんです。
「そんなに先生の授業はつまんないか?」
『アハハハハハハ』
「・・・・・・」
「待って皆、なんか雨おかしいよ」
花が言った。さすがだね。
『・・・・・・』
「体が・・・動かないんです」
私は、自分が発した声があまりにも小さくて弱いことに驚いた。
「冗談はやめなさい(笑)」
「先生!雨が変です!冗談じゃないと思います!」
花・・・・・・
あまり入らない力を体に入れて、頭を上げた。
「先生・・・私・・・」
言いかけた時。
ーバタンッ
あ、あれ・・・?
机の木目がゆがんでく・・・
何も言葉が出ない・・・
全身の力が抜けていく・・・・・・
この日最後に聞いたのは、
教室のざわざわとした声だった。
───2日後────
「ん・・・」
ゆっくりと、目を開ける。
「ここ、は・・・?」
見るからに、病院だった。
私は病室のベッドに寝かされていた。
しばらくして、花と担任の山田先生が来てくれた。授業中に倒れた、らしい。
全く覚えてないけれど。
ートントン。
「目が覚めたようですね」
にっこり笑う先生は、女の人だった。
「少し過労のようでした。考えすぎとか、ストレスが原因になるから、気をつけないと。
2週間は入院が必要だから、安静にしててね」
「はい、わかりました・・・」
病室の窓の外を見て、気がついた。
雨が降っていた。
約束の雨の日が、こんな形で・・・────
「返事、する日なのにっ・・・」
瞼がじわっと熱くなる。
雨の日は、泣いてばかりだ。
もう、駄目だよね。。
私はもう一度眠りにつこうとした。
ーガラガラガラッ
「雨ちゃん!」
「太陽くん・・・!?」
「はぁ、はぁ・・・・・・」
太陽くんは息が荒れていた。制服も濡れている。走って来てくれたのかな・・・
「どうして」
「言ったでしょ、また雨の日に会おうねって。」
「ごめん・・・私、行けなかった」
「ずっと待ってたけど来なかったから、心配でA組に行ったんだ。そしたら倒れたって皆が言ってた。先生に病院聞いて、きた。」
え、そこまでしてくれたの?
「うっ、うっ」
「ちょ、泣くなよ」
「だって・・・優しすぎるんだもん、いつも。」
「そりゃあ、す・・・」
好きだから?私は最後まで言わせなかった。
ーグイッ。
太陽くんの制服のネクタイを引っ張った。
太陽くんの顔が、私のすぐ目の前でびっくりしている。
近い・・・至近距離すぎるよ・・・
___でも、もう我慢するの無理だ
「すっ、好き!」
「えっ、え?」
「へへっ、これが私の答え。返事遅れてごめんね(笑)」
やばい超絶恥ずかしい。。
「ねぇ、遅いよ・・・」
そのまま、私達の唇が触れた。
太陽くんの唇は、冷たくて。
だけどあたたかく感じたんだ。
立花 雨。高校一年生。
夢見ていたファーストキスは、
王子様と、叶いました。
「あ、雨、止んでる・・・」
「ほんとだ。」
「見て!遠くに虹が見える」
「わぁっ・・・・・・きれー・・・」
お母さん達が見た景色は、こんな感じだったのかな?
「虹の橋、できたね。」
「うんっ」
「ありがとう」
「ナニソレ、私が雨だからって、バカにしてる?」
「違うよ(笑) 好きって言ってくれて。」
ううん・・・やっぱり違った。
「ごめん、さっきの違う、忘れて」
「・・・え?」
「大好きだよ」
───ある日の授業中────
ーガタンッ。
私は机に突っ伏した。
でも、あれ、体が動かない・・・。
「おい立花ー堂々と寝るなよ」
「・・・」
いやいや、違うんです。
「そんなに先生の授業はつまんないか?」
『アハハハハハハ』
「・・・・・・」
「待って皆、なんか雨おかしいよ」
花が言った。さすがだね。
『・・・・・・』
「体が・・・動かないんです」
私は、自分が発した声があまりにも小さくて弱いことに驚いた。
「冗談はやめなさい(笑)」
「先生!雨が変です!冗談じゃないと思います!」
花・・・・・・
あまり入らない力を体に入れて、頭を上げた。
「先生・・・私・・・」
言いかけた時。
ーバタンッ
あ、あれ・・・?
机の木目がゆがんでく・・・
何も言葉が出ない・・・
全身の力が抜けていく・・・・・・
この日最後に聞いたのは、
教室のざわざわとした声だった。
───2日後────
「ん・・・」
ゆっくりと、目を開ける。
「ここ、は・・・?」
見るからに、病院だった。
私は病室のベッドに寝かされていた。
しばらくして、花と担任の山田先生が来てくれた。授業中に倒れた、らしい。
全く覚えてないけれど。
ートントン。
「目が覚めたようですね」
にっこり笑う先生は、女の人だった。
「少し過労のようでした。考えすぎとか、ストレスが原因になるから、気をつけないと。
2週間は入院が必要だから、安静にしててね」
「はい、わかりました・・・」
病室の窓の外を見て、気がついた。
雨が降っていた。
約束の雨の日が、こんな形で・・・────
「返事、する日なのにっ・・・」
瞼がじわっと熱くなる。
雨の日は、泣いてばかりだ。
もう、駄目だよね。。
私はもう一度眠りにつこうとした。
ーガラガラガラッ
「雨ちゃん!」
「太陽くん・・・!?」
「はぁ、はぁ・・・・・・」
太陽くんは息が荒れていた。制服も濡れている。走って来てくれたのかな・・・
「どうして」
「言ったでしょ、また雨の日に会おうねって。」
「ごめん・・・私、行けなかった」
「ずっと待ってたけど来なかったから、心配でA組に行ったんだ。そしたら倒れたって皆が言ってた。先生に病院聞いて、きた。」
え、そこまでしてくれたの?
「うっ、うっ」
「ちょ、泣くなよ」
「だって・・・優しすぎるんだもん、いつも。」
「そりゃあ、す・・・」
好きだから?私は最後まで言わせなかった。
ーグイッ。
太陽くんの制服のネクタイを引っ張った。
太陽くんの顔が、私のすぐ目の前でびっくりしている。
近い・・・至近距離すぎるよ・・・
___でも、もう我慢するの無理だ
「すっ、好き!」
「えっ、え?」
「へへっ、これが私の答え。返事遅れてごめんね(笑)」
やばい超絶恥ずかしい。。
「ねぇ、遅いよ・・・」
そのまま、私達の唇が触れた。
太陽くんの唇は、冷たくて。
だけどあたたかく感じたんだ。
立花 雨。高校一年生。
夢見ていたファーストキスは、
王子様と、叶いました。
「あ、雨、止んでる・・・」
「ほんとだ。」
「見て!遠くに虹が見える」
「わぁっ・・・・・・きれー・・・」
お母さん達が見た景色は、こんな感じだったのかな?
「虹の橋、できたね。」
「うんっ」
「ありがとう」
「ナニソレ、私が雨だからって、バカにしてる?」
「違うよ(笑) 好きって言ってくれて。」
ううん・・・やっぱり違った。
「ごめん、さっきの違う、忘れて」
「・・・え?」
「大好きだよ」