君と二人の201号室
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叔母さんの家は、前住んでた家からあまり遠くなくて、小学校を転校することもなかった。むしろ、小学校には近くなったので、通学しやすくなった。
…だけど。
叔母さんの家には、私より2つ年上の女の子がいた。叔母さんの娘だ。
叔母さんは、明らかに様子がおかしい私を、病院に連れて行ったりした。
カウンセリングなんかにも連れて行ってもらった。
…おかげで、私は1年後くらいには、すっかり正常になっていた。
叔母さんは、それはそれは私に良くしてくれた。
…本当は、利用するつもりだったらしい。
私を正常にしたのも、病院に連れて行ったのも、全部…私のためなんかじゃなかった。
家事は全部、私の仕事。
叔母さんの娘であるお姉ちゃんは…私を憂さ晴らしの道具にした。きっと、お母さんを私に取られたみたいで寂しかったのだろう。…そんなことないのに。
…ここも、狂ってる。
だから私は、高校生になったら一人暮らしをしようと心に決めた。
お父さんには、多額の借金があったらしい。
…それを返すのも、私のすべきことだった。
中学生。
年齢誤魔化して、内職で稼いだ。
奨学金が欲しかったから、できるだけ優等生でいた。
高校生になり、バイトをたくさん掛け持ちした。
幸い、勉強は授業を聞いていれば大体できたので、授業中コッソリ内職したりした。
コンビニバイトもその一環として始めた。
高校生になって、初めて友達ができた。
…休み時間、内職をすることをしなくなったから。
まぁ、最も、小中学校では…軽いイジメみたいなのがあったけど。無視とか。