王子様は甘いのがお好き
2・社長の秘密
「えーっ、秘書課へ異動になった!?」
そう叫んだのは、4歳年上の姉の佃陽葵(ツクダヒマリ)ちゃんだ。
大学生の時に作家デビューした姉は主に恋愛ジャンルを中心に執筆している小説家だ。
その日、会社が終わった私は陽葵ちゃんと一緒に居酒屋へ飲みにきていた。
営業課から秘書課へ異動になったことを話したら陽葵ちゃんは驚いて声をあげた。
幸いにも周りは騒がしいので、陽葵ちゃんの叫び声は誰も気に止めていないみたいだ。
「そうなのよ…。
来週から秘書課へ働けって言われちゃったんだけどさ、畑違いにも程があるでしょ」
私はやれやれと息を吐くと、両手で頭を抱えた。
「何か心当たりないの?」
陽葵ちゃんは顔を近づけてきて聞いてきた。
そう叫んだのは、4歳年上の姉の佃陽葵(ツクダヒマリ)ちゃんだ。
大学生の時に作家デビューした姉は主に恋愛ジャンルを中心に執筆している小説家だ。
その日、会社が終わった私は陽葵ちゃんと一緒に居酒屋へ飲みにきていた。
営業課から秘書課へ異動になったことを話したら陽葵ちゃんは驚いて声をあげた。
幸いにも周りは騒がしいので、陽葵ちゃんの叫び声は誰も気に止めていないみたいだ。
「そうなのよ…。
来週から秘書課へ働けって言われちゃったんだけどさ、畑違いにも程があるでしょ」
私はやれやれと息を吐くと、両手で頭を抱えた。
「何か心当たりないの?」
陽葵ちゃんは顔を近づけてきて聞いてきた。