【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
翌朝になればスマートフォンを返してくれるんじゃないかと淡い期待を抱いて朝食の席に着いたが、兄はだまったまま食事を終えて仕事に向かってしまった。
ちゃっかり「仕事以外の外出禁止」をもう一度わたしに念を押して。
どんよりと思い雰囲気のまま出勤したわたしを、先輩である芽衣子さんが目ざとく見つけ、どうしたのかと尋ねてきた。
駿也と復活したことは伝えていたので、昼休みを使って騒動の一部始終を話す。
「それはもう……お気の毒様としかいいようがないわよね。お兄様の気持ちもわからないでもないし」
「そうなんです。だから強く出られないというか……相談しようにも、連絡もとれない状態でして」
「そうだね。まぁ、あの皆川くんなら、どんな手段をもってしても解決すると思うけどね」
「そうでしょうか」
そうであってほしいとは思うものの、兄のあの剣幕を思い出して気弱になってしまう。
「とにかくスマホ取り上げるっていうのは、ちょっとやりすぎだと思う。
しかしシスコンだと思ってはいたけど、これは結構ひどいね」
ふたりして大きなため息をつく。
しかしすぐに芽衣子さんは、何かを思いついたか目を輝かせた。
ちゃっかり「仕事以外の外出禁止」をもう一度わたしに念を押して。
どんよりと思い雰囲気のまま出勤したわたしを、先輩である芽衣子さんが目ざとく見つけ、どうしたのかと尋ねてきた。
駿也と復活したことは伝えていたので、昼休みを使って騒動の一部始終を話す。
「それはもう……お気の毒様としかいいようがないわよね。お兄様の気持ちもわからないでもないし」
「そうなんです。だから強く出られないというか……相談しようにも、連絡もとれない状態でして」
「そうだね。まぁ、あの皆川くんなら、どんな手段をもってしても解決すると思うけどね」
「そうでしょうか」
そうであってほしいとは思うものの、兄のあの剣幕を思い出して気弱になってしまう。
「とにかくスマホ取り上げるっていうのは、ちょっとやりすぎだと思う。
しかしシスコンだと思ってはいたけど、これは結構ひどいね」
ふたりして大きなため息をつく。
しかしすぐに芽衣子さんは、何かを思いついたか目を輝かせた。