【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
「今日は、ひよりさんとの結婚を許していただきたく、ご挨拶に参りました」
「しゅ、駿也」
「な、なんだと」
「あら、素敵」
戸惑うわたし、立ち上がってわなわな震える兄、そして自分がプロポーズされたかのように、喜ぶ母。
三者三様の反応を予想していたのか、駿也自身は落ち着いている。
「これまで色々とご迷惑をおかけしたこと、本当に申し訳なく思っています。
それにも関わらず、彼女との結婚の申し出も図々しいと思われても仕方ありません。
ですが誰に邪魔されようとも、非難されようとも、ひよりさんと一緒になりたいという気持ちは変りません」
彼の目を見ていればわかる。嘘偽りない今の気持ち。
大切にされていることが伝わってきて、思わず目頭が熱くなる。
しかし兄は難しい顔をして、駿也を睨んだままだ。
「いつもいつも、勝手なことばかり。おふくろもなんとか言ってやってくれ。
ひよりはこいつに――」
「あら、いいじゃないの。別に」
「はぁ?」
兄は母が完全に自分の味方だと思っていたのか、当てが外れて素っ頓狂な声を上げた。
「何、言ってるんだ。おふくろにも話をしただろう。こいつの家族が俺たちに何をしたのか。忘れたのか?」
「やだ、もう。母さんまだボケてないわよ、いやねぇ。この子ってばどうしてこうなのかしら」
母は駿也に同意を求めるように顔を向けた。
「しゅ、駿也」
「な、なんだと」
「あら、素敵」
戸惑うわたし、立ち上がってわなわな震える兄、そして自分がプロポーズされたかのように、喜ぶ母。
三者三様の反応を予想していたのか、駿也自身は落ち着いている。
「これまで色々とご迷惑をおかけしたこと、本当に申し訳なく思っています。
それにも関わらず、彼女との結婚の申し出も図々しいと思われても仕方ありません。
ですが誰に邪魔されようとも、非難されようとも、ひよりさんと一緒になりたいという気持ちは変りません」
彼の目を見ていればわかる。嘘偽りない今の気持ち。
大切にされていることが伝わってきて、思わず目頭が熱くなる。
しかし兄は難しい顔をして、駿也を睨んだままだ。
「いつもいつも、勝手なことばかり。おふくろもなんとか言ってやってくれ。
ひよりはこいつに――」
「あら、いいじゃないの。別に」
「はぁ?」
兄は母が完全に自分の味方だと思っていたのか、当てが外れて素っ頓狂な声を上げた。
「何、言ってるんだ。おふくろにも話をしただろう。こいつの家族が俺たちに何をしたのか。忘れたのか?」
「やだ、もう。母さんまだボケてないわよ、いやねぇ。この子ってばどうしてこうなのかしら」
母は駿也に同意を求めるように顔を向けた。