【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
あらかた終わった時に扉の裏側にあるミラーの下。

そこにあるフックにかかっているクマのキーホルダーが目に入る。

ズキンと胸が痛んだ。でもそれも一瞬のことで、すぐに何もなかったかのように手を動かす。

そして最後に残ったそのキーホルダーを手に取った。

向かう先はゴミ箱。コンビニで買ったペットボトルについていた景品だ。

さっさと捨ててしまえばいい。そう思って一歩踏み出した。

けれどそこで手の平に乗っているキーホルダーを捨てることができない。

頭の中に色々なことが思い浮かびそうになり、ぎゅっと目をつむった。

ダメ……今更、何……よ。

過去に引き戻されそうな自分と戦う。
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