【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
皆川くんは社内でも人気で、わたしだってもちろんかっこいいなとは思う。
それに今日はすごく楽しかったし、アイスはソーダとか意外に子供っぽいところもあって……それから……それから。
体は動揺で指一本動かないのに、頭の中だけはぐるぐると思考が回り続けている。
しかし彼は考えることを許してくれなかった。
「いやならやめる。でもそうじゃないなら――」
切れ長の濡れた瞳が間近に迫ってくる。
その目の中に自分が映るほど近くにきたとき、わたしは自然と目を閉じ、彼を受け入れた。
そっと触れた唇は、最初はちょっと冷たかった。
けれど、強く押しつけられるとすぐに熱を持ちわたしの唇を奪っていく。
さっき間接キスぐらいで、とまどっていたのに。
そんなことを考えていられたのも、その一瞬だけで彼から与えられる初めてのキスでわたしの頭は何も考えられなくなってしまった。
手に持ったアイスはふたりの熱で溶けてしまった。
特別なきっかけがあったわけじゃない。日常の中で少しずつ関係が進んだ。
本当に、本当に緩やかに始まった恋だった。
それなのに、終わりはあんなに急だなんて思わなかった。
それに今日はすごく楽しかったし、アイスはソーダとか意外に子供っぽいところもあって……それから……それから。
体は動揺で指一本動かないのに、頭の中だけはぐるぐると思考が回り続けている。
しかし彼は考えることを許してくれなかった。
「いやならやめる。でもそうじゃないなら――」
切れ長の濡れた瞳が間近に迫ってくる。
その目の中に自分が映るほど近くにきたとき、わたしは自然と目を閉じ、彼を受け入れた。
そっと触れた唇は、最初はちょっと冷たかった。
けれど、強く押しつけられるとすぐに熱を持ちわたしの唇を奪っていく。
さっき間接キスぐらいで、とまどっていたのに。
そんなことを考えていられたのも、その一瞬だけで彼から与えられる初めてのキスでわたしの頭は何も考えられなくなってしまった。
手に持ったアイスはふたりの熱で溶けてしまった。
特別なきっかけがあったわけじゃない。日常の中で少しずつ関係が進んだ。
本当に、本当に緩やかに始まった恋だった。
それなのに、終わりはあんなに急だなんて思わなかった。