【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
「お~い、赤城さん。ちょっと来て~」
慌ただしくしているなか、営業部長から声がかかる。
「はい」
いつもはあまり話をしない部長から声をかけられて、少し驚いたけれど返事をしてすぐに向かう。いったい何の用だろうか。
びくびくして部長の後に続くと、応接室のノックをして扉を開ける。
「お待たせしました」
そう言った部長の後に続いて、わたしも中に入りそこにいる人物を見て固まってしまった。
……駿也。
一瞬目が合って慌てて逸らした。
そのままだとここが会社だってこと忘れてしまいそうだったからだ。
「赤城さん、皆川さんのことはご存知だろう? 同期だって伺ったけれど」
「はい。そうです」
部長は長く地方で支店長をしてきた方だから、駿也とは初対面。
だからわたしと彼の関係は知らないのだろう。
座るように促されて、部長の隣に腰掛けた。目の前にいる駿也の顔には笑みが浮かんでいる。
その笑顔はよそいきの作り笑いで、それに違和感を持つ。
「今回昔のよしみで、皆川さんがうちでセミナーをやってくれることになったんだ。今をときめくイケメン投資家のセミナー、お客様が大喜びするだろうな」
「そ、そうですね」
嫌な予感がする。
「その担当をね、赤城さんにやってもらいたいんだ。皆川さんからのご指名だから頑張って」
やっぱり。
慌ただしくしているなか、営業部長から声がかかる。
「はい」
いつもはあまり話をしない部長から声をかけられて、少し驚いたけれど返事をしてすぐに向かう。いったい何の用だろうか。
びくびくして部長の後に続くと、応接室のノックをして扉を開ける。
「お待たせしました」
そう言った部長の後に続いて、わたしも中に入りそこにいる人物を見て固まってしまった。
……駿也。
一瞬目が合って慌てて逸らした。
そのままだとここが会社だってこと忘れてしまいそうだったからだ。
「赤城さん、皆川さんのことはご存知だろう? 同期だって伺ったけれど」
「はい。そうです」
部長は長く地方で支店長をしてきた方だから、駿也とは初対面。
だからわたしと彼の関係は知らないのだろう。
座るように促されて、部長の隣に腰掛けた。目の前にいる駿也の顔には笑みが浮かんでいる。
その笑顔はよそいきの作り笑いで、それに違和感を持つ。
「今回昔のよしみで、皆川さんがうちでセミナーをやってくれることになったんだ。今をときめくイケメン投資家のセミナー、お客様が大喜びするだろうな」
「そ、そうですね」
嫌な予感がする。
「その担当をね、赤城さんにやってもらいたいんだ。皆川さんからのご指名だから頑張って」
やっぱり。