【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
開始早々アウェー感が半端ない。
同じ会社なのだから会話に事欠くことはない。けれどそのやりとりの節々で感じられるノリの軽さについていけなかった。
若手だけの飲み会だから盛り上がるのは大いに結構。
けれどそれを楽しめるがどうかは別問題だ。周りだってやっぱり気を遣っているのが分かって、余計に身の置き場がなかった。
これはもう飲むしかないっ!
来て早々覚悟を決めたわたしは、適当に話に混ざりながらメニューをじっくり見て色々なカクテルをかたっぱしから試していた。
「赤城さん、ここいいですか?」
「あ、うん」
わたしが返事する前に隣に座ってきたのは、今日わたしをここに誘った前野くんだった。
「いや、赤城さんが今日来てくれて俺本当にうれしいです」
持ってきたビールをカチンとわたしのグラスに合わせてゴクリと一口飲んだ。
それにつき合うようにしてわたしもグラスを口に運ぶ。
「何度誘っても断られたから、俺嫌われてるのかと思ってました」
「いやいや……そんなことないってば」
嫌いではない。けれど好きでもないというのが本音だがそこは言わぬが花。
そう思ったけれど、すぐにそれを後悔した。
同じ会社なのだから会話に事欠くことはない。けれどそのやりとりの節々で感じられるノリの軽さについていけなかった。
若手だけの飲み会だから盛り上がるのは大いに結構。
けれどそれを楽しめるがどうかは別問題だ。周りだってやっぱり気を遣っているのが分かって、余計に身の置き場がなかった。
これはもう飲むしかないっ!
来て早々覚悟を決めたわたしは、適当に話に混ざりながらメニューをじっくり見て色々なカクテルをかたっぱしから試していた。
「赤城さん、ここいいですか?」
「あ、うん」
わたしが返事する前に隣に座ってきたのは、今日わたしをここに誘った前野くんだった。
「いや、赤城さんが今日来てくれて俺本当にうれしいです」
持ってきたビールをカチンとわたしのグラスに合わせてゴクリと一口飲んだ。
それにつき合うようにしてわたしもグラスを口に運ぶ。
「何度誘っても断られたから、俺嫌われてるのかと思ってました」
「いやいや……そんなことないってば」
嫌いではない。けれど好きでもないというのが本音だがそこは言わぬが花。
そう思ったけれど、すぐにそれを後悔した。