【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ～俺様社長の極甘な溺愛包囲網
第四章　ただいまとおかえり
第四章　ただいまとおかえり

あれから数日後。

お待ちかねのランチタイムになり、いつものコンビニに向かっていた。

あれから駿也は自分の言葉を偽ることなく実行していた。

毎日電話やＳＮＳのメッセージ。

形は違ってもいつもその行動からわたしを気遣ってくれていることがわかる。

だからといって、簡単によりを戻すつもりなんてない。

きっと少しすれば目が覚めて、諦めてくれるに違いない。

――とはいえ、彼から来る電話やメッセージがうれしくないわけではない。

だからなるべく早く駿也があきらめてくれるといいんだけど……でなきゃ、わたし……。

「ひより」

名前を呼ばれて顔を向ける。駿也が手を振ってこちらに歩いてきていた。

日差しを浴びて歩いてくる駿也は、文句なしにかっこよかった。

四年前よりも少しワイルドになった。それに元来の甘さが加わり、なんとも言えない色気を振りまいている。

お昼時だから近くの会社からたくさんの女子社員たちがお昼にでているせいか、彼に刺さる視線がいつもよりも多い気がする。
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