【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
「好きだ、ひより。ずっと好きだった」

その言葉が耳から流れ込んできたとき、胸がキュンとうずき目頭が熱くなった。

震える唇で一生懸命告げた。

「おかえり、駿也」

すごく小さな声だった。

けれど駿也はすごくうれしそうに笑ってわたしのマグカップを持った手を上から握った。

「ただいま。ずっとここに戻ってきたかった」

とろけそうな言葉の後に、彼の顔がゆっくりと近付いてくる。

わたしはそれに合わせて自然に目を閉じた。

そっと触れた唇は、四年前よりももっとずっと甘い気がした。

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