【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
「どうした急に? 別に俺がやりたいからやってるだけ。お前は素直に甘えてればいい。
それに俺がやりたくないことは、絶対にやらないの知ってるだろ」
「まあ、そうだけど」
はっきりとそう言われても、大事にされすぎている気がしてしまう。
「四年間ふたりでできなかったこと、取り戻したい。お前をうんと大事にしたい」
「……っ、駿也」
甘い言葉に胸がキュッとなる。この人は、何回好きにさせるつもりだろう。
もしかしたら、一生ずーっと好きが増していくのかな。
隣を歩く駿也を見てそんなことを考えていたら……。
「もし気が引けるっていうなら、お礼をしてくれてもいいんだぞ。それこそ朝まで」
意味ありげな視線と言葉を向けられて、またしても顔が赤くなる。
隣でクスクス笑い始めた駿也の手から抜け出て、振り返る。
「だったら、今日は精一杯お礼をしようかな。駿也が望むままに」
いたずらっぽく肩をすくめると、彼が一瞬驚いたような顔をして目を細めた。
「いつからそんな、かわいいこと言うようになったんだ。だったら、ほらさっさと旅館に行くぞ」
「えっ……だって、まだ色々見たいところがあるし、馬車にも乗りた――」
「全部明日! あんなこと言われて、夜まで待てるか」
「ちょっと、駿也?」
大股でわたしに近付いた駿也はわたしの手を掴むと、引きずるようにして歩き出した。
「こんなに可愛くて、よく四年間も無事でいられたな。
変な手垢がついてないか、今日はすみずみまで調べてやるから、覚悟しておけよ」
「え~、ちょっと待っててば」
なんとかとどまろうとするわたしなどお構いなしに、駿也は宣言通りわたしを旅館へと連れ去った。
それに俺がやりたくないことは、絶対にやらないの知ってるだろ」
「まあ、そうだけど」
はっきりとそう言われても、大事にされすぎている気がしてしまう。
「四年間ふたりでできなかったこと、取り戻したい。お前をうんと大事にしたい」
「……っ、駿也」
甘い言葉に胸がキュッとなる。この人は、何回好きにさせるつもりだろう。
もしかしたら、一生ずーっと好きが増していくのかな。
隣を歩く駿也を見てそんなことを考えていたら……。
「もし気が引けるっていうなら、お礼をしてくれてもいいんだぞ。それこそ朝まで」
意味ありげな視線と言葉を向けられて、またしても顔が赤くなる。
隣でクスクス笑い始めた駿也の手から抜け出て、振り返る。
「だったら、今日は精一杯お礼をしようかな。駿也が望むままに」
いたずらっぽく肩をすくめると、彼が一瞬驚いたような顔をして目を細めた。
「いつからそんな、かわいいこと言うようになったんだ。だったら、ほらさっさと旅館に行くぞ」
「えっ……だって、まだ色々見たいところがあるし、馬車にも乗りた――」
「全部明日! あんなこと言われて、夜まで待てるか」
「ちょっと、駿也?」
大股でわたしに近付いた駿也はわたしの手を掴むと、引きずるようにして歩き出した。
「こんなに可愛くて、よく四年間も無事でいられたな。
変な手垢がついてないか、今日はすみずみまで調べてやるから、覚悟しておけよ」
「え~、ちょっと待っててば」
なんとかとどまろうとするわたしなどお構いなしに、駿也は宣言通りわたしを旅館へと連れ去った。