となりの王様
「ねえ、千里〜こっち来て〜」
「はいはーい!なぁに?」
私もそれなりに、高校生活を楽しんでいる。まあ、この学校に入学して早1ヶ月だけどね。
「ねえ、みんな。昨日のドラマ見た?ほら、『今日も君に』って奴ー」
「あ、みたみた!あれ面白いよね」
いつも、ドラマの話ばっか。私も見たけど1話切りにしちゃったな。
「千里は見た?」
「んー、初めだけ見たよ」
「ほんとー?やっぱり千里には漫画とか小説かな」
「うん、ごめんね。話についていけなくて」
「いいの、いいのー」
いつも、こんな感じ、まあそのあとは女優や俳優がどうのこうのって感じ。でも、3人で話すとやっぱり楽しいかな
「香澄、そういえば部活決まった?」
私は聞いた。
「んー、それがね。決まんなくてー」
そしたら、隣にいた恵美が
「んじゃさ、放課後3人で気になる部活を何個か決めて仮入部しようよ。それが良くない?」
「うん、いいよ!」
「香澄も賛成!」
3人は意気投合した。
「んじゃ、そうしよっか。これで決まりだね。そろそろ朝のホームルームが始まるから席着かなくちゃね」
「んじゃ、また後でー」

私は席に着いた。
しかし、もうホームルームだというのに先生が来ない、どうしたのかな?その時、隣からガサガサと聞こえた。隣の方に顔を向けると白金君が折り紙で何か作っている。なに使ってるんだろう………って子供か!
よく見るとツルを作っているなんでツルなんか作るんだろう。そして、完成したら筆箱からペンを出したツルに何か書いてる?えーと、ち,さ…と?
って,なに人の名前書いてるんだ!勝手に人の名前を書くな!
「ちょ,ちょっと、白金君何作ってんの?しかも、私の名前を書いてっ」
そして,白金君はこっちを見ると笑って
「折り紙が余ってたからツルを作って千里にあげようとしただけだよ。」
「要らないよ!もう,小学生じゃないんだから」
そして,白金君はクスクスの笑い
「まあまあ,ね」
「また、変なことしてー( *`ω´)」
でも、綺麗にできてたから、仕方なくもらった。

ガラガラー
先生が走って教室に入ってきた。
「遅れてすまん。朝のホームルーム始まるぞー」
やっと先生来たかー
そして,一時間目は歴史だった。私,少し苦手なんだよなー
この前の授業ちゃんと頭に入ってるかな?

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