獣な彼の目覚める独占欲～エリート准教授に熱い夜を教えられました～

1、覚悟ってなんの？

ピピピピッ、ピピピピッというスマホのアラームの音で目が覚める。
「う……ん」
手探りでスマホを探り、アラームを解除した。
時刻は午前六時。
ベッドを出てパジャマから洋服に着替えると、バスルームへ行って素早く身支度を整える。
「ん……今日の朝食……なににしよう？」
髪をブラッシングしながらメニューを考えた。
「昨日ご飯だったからパンにしよう。あー、眠い」
真夜中まで論文を書いていたせいか、欠伸が止まらない。
バスルームを出て玄関に行き、壁のフックにかけてある鍵を持って隣の家に向かう。
一月下旬とあって、フリースを羽織るだけでは隣に行くのでも寒い。
ブルッと震えながらドアの鍵を開けて中に入ると、毎度のことながら家の中は静かだった。
「やっぱ寝てるか」
苦笑しながら靴を脱いで玄関を上がり、そのまま二階へーーー。
勝手知ったる他人の家。