獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「それ意味ないと思うけど」
鷹臣君はクスッと笑う。
「意味がなくてもやるの」
ムキになってそう言い張れば、彼はベッドにゴロンと寝転んで長い脚を組んだ。
「鈴音は意識し過ぎじゃない?さすがに健吾や晴人もいるのに手は出さないよ」
言われてみればそうか。
寝室は別とはいえ、同じ部屋にいるんだもんね。
ホッとするも、鷹臣君が突然私の手を掴んでベッドに組み敷かれた。
「でも、人が近くにいるのに抱くっていうのもスリルがあるかな」
キラリと光る彼の目。
心臓はバクバク。
「た、た、鷹臣くーん、私シャワー浴びたい〜!」
叫ぶようにお願いすれば、彼はあっさり私を解放した。
「どうぞ、ごゆっくり。バスルームはそこのドアだよ」
彼は寝室内にある白いドアを指差す。
バスローブを掴んでバスルームに駆け込むと、ドアにドンともたれかかった。
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