獣な彼の目覚める独占欲～エリート准教授に熱い夜を教えられました～

鷹臣君の質問になにも考えずに「うん」と答えるが、すぐにしまったと思った。
彼はニヤリとしている。
「やっぱりね」
あ～、私の馬鹿！
処女だって言ってるようなもんじゃないの！
誘導尋問に引っかかっちゃったよ。
寝起きで頭がまだボケてる。
「大丈夫。鈴音はずっとこの年まで貞操を守ってきたんだから、尻軽な女じゃない。あんまり考えすぎると、頭痛くなるよ」
にこやかに言って、彼はチュッと私の唇に軽く口付けた。
え？
目を見開いて驚けば、鷹臣君はいたずらっぽく笑う。
「いろいろ我慢してるんだから、これくらいは許して欲しいな」
「もう、鷹臣君たら〜！」
上目遣いに彼を睨むが、彼はハハッと笑ってベッドを出てバスルームに向かう。
「なんか……私かなり鷹臣君に翻弄されてない？」
彼が消えたバスルームのドアをじっとりと睨みつける。