獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
器材が置いてあるのとはまた別のテントには、出てきた壺などの副装品が無造作に置かれていた。
砂ぼこりで喉がイガイガする。
私はここに来て体調に違和感を感じた。
暑さのせいだと思う。
四十度を超える暑さで喉が渇いて、持ってきたペットボトルの水は全部飲み干してしまった。
そのせいか、鷹臣君達が作業の責任者から進行状況を確認してる時、急にトイレに行きたくなった。
そばにいた晴人君にコソッと聞く。
「ねえ、トイレってどこかな?」
「あっ、向こうにあるトレーラーに積んであるよ。一緒に行こうか?」
晴人君は大きなトレーラーのある方を指差した。
「ううん、大丈夫。ありがと」
笑顔を作って断る。
晴人さんだって仕事をしてるのだ。
中断させてしまうのは申し訳ない。
ひとりとぼとぼトレーラーまで歩いて行くと、作業員用に準備されたトイレに入って用を足した。
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