獣な彼の目覚める独占欲～エリート准教授に熱い夜を教えられました～

トイレから出ようとするが鍵が開かない。
「あれ？」
どんなにドアをガチャガチャやっても開かない。
換気扇がほとんど機能していないし、こんなムシムシするところ早く出たいのに。
「嘘！なんで？」
暑さのせいか、この狭い空間にいるだけで息苦しい。
「誰か！お願い、助けて！」
ドアを叩きながら叫んでも、周りに人がいる様子はない。
ハーハーと肩を大きく上下させながら息をする。
最悪だ。
発掘調査初日に早速トラブル。
鷹臣君にお説教されそう。
ううん、それよりもこのまま誰も気づかなかったらどうしよう〜。干からびて死んじゃうよ。
最後の力を振り絞り、ドンと右手でもう一度ドアを叩いた。
「誰か……来て」
お願いだから……。