獣な彼の目覚める独占欲～エリート准教授に熱い夜を教えられました～

「あ～、やっぱりなにかしたのね！一体なにやったの？」
カチンときて彼を責め立てると、彼は恩着せがましく言う。
「感謝して欲しいな。鈴音をオオカミから守ってあげたんだから」
なにが『オオカミから守ってあげた』だ！
私の質問には答えてないじゃないのよ。
「赤ずきんじゃないので、その必要はないです。もう私のことに干渉しないでよ！」
じっとりと彼を見て冷たく言い放った。
「そういうわけにはいかない。鈴音は男のことなんてなにもわかってないからね。で、今度の彼氏はどういう奴かな？」
鷹臣君がニコニコ顔で聞くが、その笑顔が禍々しい。
な、なんか……怖いんですけど。
「い、いないよ。彼氏がいたら土日も研究室に行かないから」
慌ててそう答えたら、彼は顎に手を当て、「それもそうか」と少し考えるような顔で頷いて、にっこり微笑んだ。
「毎日のように研究室に遊びに来てるしね」
「遊びじゃないです。ちゃんと鷹臣君のお仕事手伝ってるよ」