獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
口を尖らせて反論すれば、彼はクスクス笑いながら軽くあしらった。
「はいはい。ちゃんとお仕事してるね」
私を子供扱いするようなその態度にカチンとくる。
「今日の晩御飯、コンビニ弁当に決定ね!」
冷ややかに言うと、彼はすぐに謝った。
「ごめん。鈴音が可愛くてついからかった」
その顔が何ともチャーミング。
美形ってなにをしても顔で許されるからいいよね。
「悪いと思うなら、二月の発掘調査連れてって」
チャンスとばかりに手を合わせてお願いするけど、鷹臣君は即座に「ダメ」と言って相手にしてくれない。
試験終わったし、卒論だって終わったのにな。
院に進むから、経験値上げておきたいんだけど、行かせる気ゼロだよね。
まあ、今回、彼が同行させるのも助手クラスの研究者メインだから仕方がないのかもしれないけど、それで素直に諦める私ではない。
< 14 / 268 >

この作品をシェア

pagetop