獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
それからホテルの人に頼んで、レトルトのお粥を温めて持ってきてもらった。
「レトルトだけど、凄く美味しく感じる」
梅干しやのりもついてて、病人にはとっても助かる。
「異国の地だけに食べるとホッとしますよね」
健吾さんは相槌を打つと、コーヒーを口に運んだ。
みんな万全の準備で挑んでいる。
それなのに私は……。
「わがまま行ってついてきたのに、倒れるなんて情けない」
自分に嫌気が差す。
そんな言葉を口にしたら、健吾さんは穏やかな目で私を見た。
「初めてのエジプトだし、仕方ないですよ。僕も最初来たときは、三日ぐらい具合悪くて寝込んでましたからね。誰にでも起こりうることです。鈴音さんだけじゃないですよ」
「ありがとう。……でも、自分が悪いのに鷹臣君に当たっちゃって。なんかもう自分が嫌になるよ」
「大丈夫ですよ。先生はそんな些細なことで鈴音さんのことを嫌いになりませんから」
「レトルトだけど、凄く美味しく感じる」
梅干しやのりもついてて、病人にはとっても助かる。
「異国の地だけに食べるとホッとしますよね」
健吾さんは相槌を打つと、コーヒーを口に運んだ。
みんな万全の準備で挑んでいる。
それなのに私は……。
「わがまま行ってついてきたのに、倒れるなんて情けない」
自分に嫌気が差す。
そんな言葉を口にしたら、健吾さんは穏やかな目で私を見た。
「初めてのエジプトだし、仕方ないですよ。僕も最初来たときは、三日ぐらい具合悪くて寝込んでましたからね。誰にでも起こりうることです。鈴音さんだけじゃないですよ」
「ありがとう。……でも、自分が悪いのに鷹臣君に当たっちゃって。なんかもう自分が嫌になるよ」
「大丈夫ですよ。先生はそんな些細なことで鈴音さんのことを嫌いになりませんから」