獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「必要ないよ。私は鷹臣君に夢を追ってもらいたいし、私もその夢を追いたいから」
ニコッと笑顔で答えたら、健吾さんはクスッと笑った。
「それでこそ鈴音さんですね。早く良くなってネフティス女王を超える大発見をしましょう」
「うん」
元気よく返事をしたら、鷹臣君と晴人さんが戻って来た。
「あっ、お疲れ様〜。なにかいいもの見つかった?」
鷹臣君の元に駆け寄れば、彼は小さく頭を振る。
「まだだよ。楽しみは鈴音のために取ってある。それよりも気分は?」
私の頬に触れて顔色を見る彼。
「少し寝たらだいぶ良くなったよ。ご心配おかけしました。お粥も食べたの」
「それは良かった。でも油断は禁物だよ。明日の朝も念のため休んでおいた方がいい。明日も三十六度まで気温が上がるらしいから」
「うん、わかった」
焦らずに、少しずつエジプトの気候に慣らしていこう。
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