獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
ちょっと目を離したすきに連れていかれるなんて……。
「警戒を怠った俺も迂闊だった」
自分に苛立ち、髪をぐしゃっとかき上げる。
カノプス壺を見つけて、浮かれていたのかもしれない。
鈴音を安全な籠に閉じ込めておきたくなる。
やりたくても……実際は出来ないけど。
三十分ほどタクシーに乗っていると、黒い壁が見えてきた。
「ここで降ります」
運転手に言って支払いを済ませ、タクシーを降りて周囲の様子をうかがう。
門の前には銃を持った門衛がふたり。
名前を言って素直に通してくれるだろうか?
だが、この三メートル以上ありそうな高い壁をよじ登るのは難しい。
どうやって中に入る?
侵入方法を考えていたら門が開いて一台の車が出て来た。
サッと中に入れば、ひとりの門衛と目が合って、声を出される前にみぞおちに一発食らわせた。
だが、もうひとりの門衛も俺に気づいて「侵入者だ!」と大声を上げた。
「警戒を怠った俺も迂闊だった」
自分に苛立ち、髪をぐしゃっとかき上げる。
カノプス壺を見つけて、浮かれていたのかもしれない。
鈴音を安全な籠に閉じ込めておきたくなる。
やりたくても……実際は出来ないけど。
三十分ほどタクシーに乗っていると、黒い壁が見えてきた。
「ここで降ります」
運転手に言って支払いを済ませ、タクシーを降りて周囲の様子をうかがう。
門の前には銃を持った門衛がふたり。
名前を言って素直に通してくれるだろうか?
だが、この三メートル以上ありそうな高い壁をよじ登るのは難しい。
どうやって中に入る?
侵入方法を考えていたら門が開いて一台の車が出て来た。
サッと中に入れば、ひとりの門衛と目が合って、声を出される前にみぞおちに一発食らわせた。
だが、もうひとりの門衛も俺に気づいて「侵入者だ!」と大声を上げた。