獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「ぐっすりだな」
まあ、あれだけ抱いたのだから、彼女が疲れているのも無理はない。
鈴音は初めてだったし、もっと優しくするつもりだったが、自分の衝動を止められなかった。
ファイサルのことがあって焦っていたのかもしれない。
でも、彼女と身体を重ねることで心の平安を得た気がする。
今、心は穏やかだ。
「無理させてごめん」
その可愛い頬にそっとキスをした。
今何時だろう?
時計を探せば、ベッドのデジタル時計は午前七時三十五分となっていた。
健吾に連絡しないと。
床に落ちた服を拾い上げてポケットからスマホを取り出し、健吾にメッセージを送る。
【今日は十時頃発掘現場に向かう】
すぐに彼から【了解しました】とメールが届いて、スマホをベッドサイドに置いた。
再びベッドに横になり、鈴音を抱き締める。
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