獣な彼の目覚める独占欲～エリート准教授に熱い夜を教えられました～

「もっと早く来るつもりだったんですけど、モタモタしてたらこんな時間になっちゃって」
チラリと壁時計に目をやれば、十一時五十分過ぎ。
家事をしながら、今日の鷹臣君と弟とのやり取りを悶々と考えていたら、いつの間にか時間が過ぎてしまった。
「鷹臣君は？」
床にバッグを置いて健吾さんの横に座ると、彼の向かい側の席に座ってノートパソコンを操作していた晴人さんが答えた。
「さっき金髪美女がやって来て、一緒に食事に出掛けたよ。あと、他の面子もお昼食べに行ってる」
髪を金髪に染めている彼……佐々木晴人さんは鷹臣君の助手。
肌は小麦色に焼けていて、その笑顔は太陽のように眩しい。
明るい性格で、この研究室のムードメーカーだ。
健吾さんと晴人さんの他にもあとふたり鷹臣君の助手がいる。
「金髪美女？」