獣な彼の目覚める独占欲～エリート准教授に熱い夜を教えられました～

晴人さんの言葉に首を傾げる。
「NASAの関係者らしいっすよ。ハリウッド女優みたいな迫力で」
「ふーん、そんな美人なんだ。でもなんでNASAの人が来るの？」
ひょっとして、鷹臣君の恋人候補？
好奇心から尋ねると、健吾さんが淡々と返した。
「ルクソールの衛星写真のデータを手に入れるためですよ」
「ああ、なるほど」
健吾さんの目を見ながら小さく頷く。
発掘調査はやみくもに砂漠を掘り起こすものではない。
今は衛星画像を分析し、時間をかけて盗掘跡や侵略跡を探していくのだ。
だけど、最近は、軍事施設も写ってしまう関係か衛星写真の入手も難しい。
だから鷹臣君もいろいろコネを使って情報を手に入れようとしている。
お昼に食べようとサンドイッチ作ってきたんだけどな。
鷹臣君はいらないね。