獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「ダメ。砂が傷口についてるし、まずはシャワーで砂を流さないと。鷹臣君、来て」
鈴音が俺の手を掴んでバスルームに連れていく。
下はジーンズを履いたまま、シャワーの下に立たされた。
「鷹臣君はじっとしてて」
「はいはい」
鈴音の命令に素直に従う。
最初は黙って俺の背中の砂をシャワーで洗い流していたが、そのうち彼女は俺を罵り始めた。
「鷹臣君の……馬鹿!もっと自分を大切にしてよ!鷹臣君にもしものことがあったら……私どうしたらいいの!どうしたら……」
「鈴音?」
後ろにいる彼女を振り返ると彼女は泣きじゃくっていた。
その華奢な身体を抱き締め、彼女に謝る。
「鈴音……ごめん」
それでも鈴音は泣き止まなくて、彼女の頬や額、首筋にキスをする。
すると、鈴音から初めて俺にキスをしてきた。
柔らかくて……甘い。
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