獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
鷹臣君は今回の神殿の発見で益々有名になって、ルクソールの街をあるいていると、「ドクター・一ノ瀬」と現地の人や観光客に声をかけられる。
来週卒業式があるので、鷹臣君と一緒に明日日本に帰国する予定だ。
健吾さん達はここに残り、ルクソールの大学と連携して、出土品の解析を進めるらしい。
観光らしい観光は初日しかしてないので、鷹臣君が気を利かせてこの神殿に連れてきてくれた。
タクシーを降りて途中スークという市場を通って来たんだけど、野菜や水タバコ、置き物、香水ビン、スカーフなんかを売っていて見ていて面白い。
石像と石柱が交互に並んでいるところに来ると、ポケットに入れておいたスマホがブルブルと震えた。
誰だろう?
スマホを取り出して画面を見れば、弟の悟からの着信。
メールじゃなく、電話で連絡してくるなんて……。
なにかあったのかな?
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