獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「つまり……外堀は埋めてあったってこと?」
「そういうこと。だから、これからもこんな風に一緒に朝を迎えられるよ。俺はおじさん達に信頼されているからね」
鷹臣君は確信を持って言う。
優しい恋人は時には計算高い策士に変貌する。
確かに……鷹臣君はうちの親に信頼されている。
彼と結婚するなんて言ったら、大喜びするだろうな。
もちろん、弟も……。
「それってもう私から逃げられないってことだからね」
一応念を押すが、彼は嬉しそうに頬を緩めた。
「望むところだよ。これで悩みは解消したし、ゆっくり愛し合おうか」
爽やかに笑うが、言ってることはエロい。
「いや、昨日愛し合ったし……飛行機の時間が……」
身体が持つか心配でそんな言い訳をしたら、彼はフッと微笑する。
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