獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「うん、鷹臣君の分もあるから食べて」
ミネストローネを用意して、彼に手渡す。
「ありがとう。頂くよ」
鷹臣君が王子スマイルでマグを受け取るが、その指が触れてドキッ。
今朝のこともあって変に意識してしまう。
落ち着け私!
ちょっと触れたくらいじゃない。
なに動揺してるの。
チラリと鷹臣君に目を向ければ、彼はいつもと変わらぬ様子でサンドイッチを食べている。
やっぱり朝はからかわれたんだろうな。
そう結論づけると心がホッとして、みんなと談笑しながらお昼を食べる。
「このタマゴサンド、具がいっぱい入ってて甘いしめっちゃ俺好み」
晴人さんが至福の笑みを浮かべる。
「鷹臣君がからし抜きのタマゴサンドが好きでね。ちょっと子供みたいに可愛いとこあるよね、鷹臣君」
クスッと笑って言えば、なぜか助手のふたりが怪訝な顔で同じ言葉を呟いた。
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