獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
三千年の時を超えて、鮮やかに甦ってーーーー。
あの感覚、興奮が忘れられない。
考古学者としての血が騒ぐのだ。
オールマンがどんな妨害をしてこようと、無視してきたが、今回はそうはいかない。
鈴音に手を出すのは絶対に許せない。
彼女は俺の大事な宝ものだ。
多分、鈴音にちょっかいを出したのも偶然ではないだろう。
俺の連れだから近づいたに違いない。
「社会的に抹殺してやろうか?」
顔を近づけて冷ややかに告げれば、オールマンはブルブルと震えた。
「や、やめてくれ。俺はただ彼女が寂しそうにしてたから相手を……⁉︎」
「彼女の叫び声が聞こえたが?」
スーッと目を細めてオールマンを見据えれば、「ごめんなさい〜!」と半べそをかいた。
「もうその汚い面を俺に見せるな。次この子に触れたら、お前を地獄の底に突き落とす」
< 41 / 268 >

この作品をシェア

pagetop