獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
なんかいつもと様子がおかしい。
「鈴音?」
じっと彼女の顔を見ていたら、急に泣き出した。
「私……私が彼氏出来た時は邪魔したくせに……自分はあんな美人と付き合って……またよりを戻すんでしょう?私も彼氏欲しい!鷹臣君ばっかり狡い……ううっ」
ズズッと鼻をすすって泣きじゃくる鈴音。
金髪美女というのは、俺の元カノのシャロンのことだろう。
まあ、元カノといっても女避けに利用していただけで、恋愛感情はなかった。
オールマンだな?
鈴音に余計なことを教えたのは。
チッと舌打ちすると、着ていたジャケットを脱いで彼女の肩にかけた。
「よりなんか戻さないよ。それより、酔ってない?お酒どんだけ飲んだの?」
「知りませーん……グズッ。ううっ……」
怒りながら泣いていた彼女が突然口を押さえる。
「鈴音、どうした?」
「き……気持ち……わる」
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