獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
屈んでその顔を覗き込むと、彼女のスースーッという寝息が聞こえた。
「起きたら飲ませるか」
ポツリと呟いて、水を近くにあったテーブルに置く。
寝るのはいいが、ドレスを着ていては寝返りを打つのが苦しそうだ。
クローゼットからバスローブを取り出してきて、鈴音のドレスのファスナーを下げる。
露わになる彼女の肌。
白くて瑞々しくて下着を着けているのにハッとする。
十代のガキでもないのに動揺するなんて……。
女の身体はよく知っている。
でも、大人になった彼女のこんな姿を見るのは初めてで、オスの本能が目覚めて……。
思わず顔を近づけて彼女のうなじに口付けた。
よく知った鈴音の香り。
そのフローラル系の香りに刺激され、このまま鈴音を奪ってしまいたくなる。
落ち着け。
もう十代のガキじゃない。
彼女の同意なしに抱いても、虚しいだけだ。
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