獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
いや、俺があえて言わなかったし、悟にも口止めした。
鈴音には笑っていて欲しかったから。
そんな俺に悟はニコニコ顔で言ったのだ。
『鷹臣さんは、姉ちゃんのこと好きでしょう?』
彼に指摘されて初めて気づいた。
ひとりの女として鈴音が好きなんだと……。
自分の思いを自覚してからは積極的に彼女との時間を持つようにした。
ダメな男のフリをして鈴音にうちに来させたり、彼女に俺の仕事を手伝わせたり……。
例え次に誰もが認めるいい男が現れたとしても、彼女は渡さない。
もう誰にも……。
彼女は俺のだ。
鈴音の頭を撫でるとドレスをハンガーにかけ、自分のスーツを脱いでシャワーを浴びに行く。
二十分後に彼女のいるベッドに戻れば、驚きの光景がーー。
鈴音が「暑い」と言って布団をはいでバスローブを脱いでいた。
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