獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
小さい頃なら「寝相が悪い」……なんて笑っていられたが、今はただただギョッとする。
見てはいけないものを見てしまったような……そんな感じ。
唖然とする俺の前で彼女は今度はブラのホックに手をかけた。
「こら、鈴音!」
慌てて彼女の手を止めるが、抵抗される。
「いや、暑い」
手足をバタバタさせる鈴音。
起きたかと思ったが、どうやら寝言らしい。
「これ以上脱いじゃダメだ」
優しくたしなめるが、手を強く振り払われた。
「煩い。邪魔しないで!」
「鈴音!」
反抗期の子供のように彼女は暴れる。
「嫌ったら嫌!」
自分の理性がブチッと切れて、彼女の両手をシーツに押し付けると、その口を自分ので塞いだ。
「う、う……ん」
彼女はくぐもった声を上げる。
柔らかくて、温かいその唇。
それは、甘い誘惑。
他の女には何も感じないのに、鈴音が相手だと身体が熱くなる。
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