獣な彼の目覚める独占欲～エリート准教授に熱い夜を教えられました～

起きているのか、寝ているのか……。
「もう無理〜」
そう訴えたら、彼が目を開けた。
げっ、起きた!?
バチッと目が合い、恥ずかしくて目を逸らそうとすると、彼の手が私の顎を捕らえる。
「何が無理なのかな？」
寝起きに見えないその生気に満ちた顔。
数時間前から起きていたみたいだ。
「もう子供じゃないし……お兄ちゃん同然の鷹臣君と一緒に寝るのって……おかしいでしょう？」
激しく動揺しながらそう言い訳すれば、彼は楽しげに目を光らせた。
「どうして？」
「どうしてって……」
理由を聞かれるとは思わなくて言葉に詰まる。
「鈴音と悟が一緒のベッドで寝るのは血の繋がった姉弟だからよくないけど、俺と鈴音は違うよ。だから、何の問題もない」
彼はにっこり微笑んだ。
「いや、でも……!?」
反論しようとしたら、鷹臣君が顔を近づけてきて私の唇を奪う。