いつかのラブレターを、きみにもう一度
“律”……央寺くんのことを昨日もそう呼んでいた。明日美さんのほうがひとつ歳が上だけど、仲がいいのだろうか。
片眉を上げてちらりとこちらを見たから、私の表情で思っていることがわかったのだろう、明日美さんは、
「律はバスケ部でさ、私はマネージャーだったの。三年だし夏で引退したから、今は行ってないけど」
と説明してくれた。
それに対して私は「はあ……」と曖昧な相槌を打つことしかできない。
「バイト辞めたいって顔してるわね」
会話は途切れ、昼食を食べることに専念していると、ひとつめのサンドイッチを食べ終えた明日美さんが、ふたつめに手を伸ばしながら言った。
私は聞こえていたのに、
「え……」
と聞こえないふりをして、明日美さんへと顔を上げる。急に図星をつかれたことで、肩に力が入ってしまった。
片眉を上げてちらりとこちらを見たから、私の表情で思っていることがわかったのだろう、明日美さんは、
「律はバスケ部でさ、私はマネージャーだったの。三年だし夏で引退したから、今は行ってないけど」
と説明してくれた。
それに対して私は「はあ……」と曖昧な相槌を打つことしかできない。
「バイト辞めたいって顔してるわね」
会話は途切れ、昼食を食べることに専念していると、ひとつめのサンドイッチを食べ終えた明日美さんが、ふたつめに手を伸ばしながら言った。
私は聞こえていたのに、
「え……」
と聞こえないふりをして、明日美さんへと顔を上げる。急に図星をつかれたことで、肩に力が入ってしまった。